フリーランス協会とは?協会の取り組み内容や入会手続きの方法を紹介

企業や公的機関などに所属していないフリーランスは社会保障の手薄さや、社会的信用の低さといった問題を抱えています。このような問題を解消する方法の一つとして、フリーランス協会への加入があります。フリーランス協会に加入することで会員特典として多くのメリットを得ることができます。

本記事では、フリーランス協会の基礎をおさえた上で、フリーランス協会のメリットとデメリットなどについても説明します。「フリーランスとして立場を安定させたい」という人は、是非、参考にしてみて下さい。

フリーランス協会とは

「一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会」は「フリーランス協会」として周知されています。この協会は専門的な知識やスキルを持ち、フリーランスとして働く人たちの支援などを目的に設立しました。

2022年におけるフリーランス協会の加入者数は、12,000人を超えています。今後、フリーランスやパラレルワーカーがさらに増えることが見込まれているため、フリーランス協会の加入者は増加すると考えられます。

フリーランス協会の意義はフリーランスの存在を世間に広く認知させることや、フリーランスとして働く人をサポートすることにあるといえるでしょう。

フリーランス協会の取り組み

フリーランス協会はフリーランスとして働く人たちのサポートや、フリーランスに関連する活動を主な取り組みとしています。

以下、フリーランス協会の取り組みについて具体的に説明していきます。

フリーランスについての調査

フリーランス協会はフリーランスとして働く人たちの状況を調査し、研究を行っています。研究の成果は「フリーランス白書」をはじめとする文章で一般に公開しています。

私たちがフリーランスの仕事内容、フリーランスの数、フリーランスの働き方や報酬について知ることができるのは、フリーランス協会があってこそといえるでしょう。フリーランス協会によって公開された情報は、フリーランスとして働きたい人や、フリーランスについて知りたい人にとって有益な資料となっています。

フリーランスに対するサポート

フリーランス協会は会員のフリーランスに対して、様々な会員特典を付与しています。

例えば、フリーランス協会の会員特典には以下のものがあります。

・福利厚生
・賠償責任補償
・各種保険
・コワーキングスペースの利用

フリーランス協会は会員が特典を快適に利用できるよう、各種特典の事務手続きや管理なども行っています。

イベントの開催

フリーランス協会はフリーランスやフリーランスに興味のある人を多少に、トークセミナーやエキスポなどのイベントを開催しています。イベントの企画や運営もフリーランス協会の重要な仕事です。

イベントの開催は世間におけるフリーランスの認知度アップや、フリーランスとして働く人の悩み解消などを目的にしています。フリーランスの声やフリーランスの実態調査の結果を参考にしながら、イベントのテーマを決めることもあります。

フリーランス協会に加入するメリットとデメリット

フリーランスがフリーランス協会に加入することには、メリットとデメリットがあります。入会後に「想像と違う」「自分には合わないかも」と後悔しないためにも、デメリットについてもあらかじめ理解しておきましょう。

ここでは、フリーランス協会のメリットとデメリットについて説明していきます。

フリーランス協会に加入するメリット

フリーランス協会に加入すると、自分のプロフィールを「フリーランスDB」に登録できます。「フリーランスDB」とはフリーランスのプロフィール掲載、及び検索サービスです。

「フリーランスDB」にプロフィールを掲載することで、クライアントにプロのフリーランスとして活動していることを証明できます。また、「フリーランスDB」はフリーランスに仕事を依頼したい企業や個人も閲覧しているため、プロフィールを見た人から仕事の依頼がくることもあります。

フリーランスは場所や時間を選ばず働けるというメリットがある一方、会社員と比較して社会的立場が弱く、福利厚生や各種保障は基本的にありません。協会に加入することにより、健康診断の割引や賠償責任補償の対象となるほか、グルメ、旅行、リラクゼーションなどにおいて一部割引を受けられます。

フリーランス協会に加入するデメリット

フリーランス協会における一般会員の年会費は1万円です。加入後に「会員特典を使う予定もないし退会したい」「自分にはあまりメリットが感じられない」などと感じても、会費は返金されません。フリーランス協会に加入する際は、会費が返金されないことを理解した上で、手続きを行うようにしましょう。

また、フリーランス協会は領収書の発行を行っていません。フリーランス協会に支払った料金については、決済完了の通知メール、クレジットカードの明細を領収書の代用として利用することになります。

フリーランス協会に入会する方法

フリーランス協会は誰でも入会が認められる協会ではありません。フリーランス協会に入会するには、条件を満たし、会費の支払いを含め手続きを完了させる必要があります。

以下、フリーランス協会に入会する方法について説明していきます。

入会条件

フリーランス協会に入会するためには、以下いずれかの条件を満たす必要があります。

・フリーランスとして働いている(法人、個人事業主、それ以外など、就労形態は問わない)
・会社員で副業をしている
・フリーランス、及びパラレルキャリアを目指している

フリーランス協会の入会において求められる資格や経歴はありません。しかし、協会の健全な運営のために本人確認が求められます。

登録の流れ

フリーランス協会の入会条件を満たしていることを確認したら、以下の手順で登録を進めていきます。

1.アカウントの取得
メールアドレスのほか、Google、FacebookのログインIDもアカウント取得に利用できます。

2.入会申込
必要項目を入力し、本人確認のため身分証をアップロードします。支払い方法はクレジットカード、銀行振込のいずれかを選択します。

3.審査
2営業日以内に審査が完了します。

4.入会承認と決済
審査にパスしたら、入会承認を行います。クレジットカード決済を選択している人は、入会審査通過後に自動決済されます。銀行振込を選択している人は、定められた期日までに会費を支払いましょう。

入会承認後すぐ、ほとんどの会員特典を利用できるようになります。ただし、賠償責任補償など一部のサービスは入会翌月以降の利用となるので注意して下さい。

まとめ

少なくないフリーランスが社会保障の手薄さのほか、無所属であるがゆえの社会的信用のなさや孤独感といった悩みを抱えています。フリーランスに興味のある人や、フリーランスとして働いている人の中には、会社員には付与されるような権利がないことに対して不安視する人は多いです。

フリーランス協会に加入することによって、各種福利厚生や保険の適用対象になるほか、「フリーランスDB」にプロフィールが登録できることからも身分を明らかにできます。協会に加入することによって、フリーランスという自由な働き方を維持しながら、会社員のような保障やサポートを受けられるといえるでしょう。

フリーランス協会に加入するには、年会費を納める必要があります。会員特典を利用しなかった場合でも、年会費は返金されませんので注意して下さい。金銭的に余裕のないフリーランスは売上が安定した後に、入会を検討してみても良いでしょう。

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