フリーランスはクラウドソーシングを使うべき?特徴や向いている人を解説

会社員と違い、自ら仕事を獲得する必要があるフリーランス。フリーランスが仕事を取る方法は数多く存在しますが、クラウドソーシングの利用はメジャーな方法の一つです。とはいえ、フリーランスの中には「クラウドソーシングサイトを使うべき?」という疑問を抱えている人も多いはずです。

そこで本記事では、クラウドソーシングとは何か詳しく説明した上で、クラウドソーシングについておすすめする人や利用するメリットデメリットなどを解説します。

クラウドソーシングとは

クラウドソーシングは「群衆(crowd)」と「業務委託(sourcing)」を掛け合わせた言葉です。クラウドソーシングには企業がネット上で不特定多数に業務を発注する業務形態という意味があります。

以下、クラウドソーシングについて詳しく説明していきます。

マッチングサービス

前述した通り、クラウドソーシングは働き手を募集する企業と仕事を求めている個人を結びつける仕組みのことです。クラウドソーシングの利用層にはフリーランスだけではなく、副業をしている会社員、学生も含まれています。

仕事を請け負いたい個人はクラウドソーシングサイトに掲載されている求人に応募後、クライアントから採用され、承認を得られれば仕事を獲得できます。クラウドソーシングには長期契約の仕事のほか、単発の仕事も多いため、自身の都合に合った仕事を見つけやすいです。

クラウドソーシングを利用して仕事を得た場合、報酬から利用手数料が数%から数10%差し引かれます。

エージェントとの違い

クラウドソーシングの場合、自分で応募するクライアントを探し、クライアントと場合によっては報酬などについて交渉を行います。対して、エージェントを利用すると、自分に合った仕事を紹介してもらえるほか、クライアントとの交渉も代わりに行ってくれることもあります。

エージェントを利用する場合、相談の段階において利用料は基本的に発生しません。エージェント経由で仕事の契約を結んだ場合、契約期間中は報酬から仲介手数料が引かれます。

クラウドソーシングの種類

クラウドソーシングと一括りでいっても、クラウドソーシングにはいくつかの種類があります。それぞれ案件の獲得のしやすさや、求められるスキルのレベルが大きく異なります。

以下、代表的なクラウドソーシングの種類について説明していきます。

プロジェクト

プロジェクト案件はクライアントとワーカーの相性がマッチすれば、長期契約になることもあります。クライアントや案件によっては数ヵ月、あるいは数年単位で契約が続くこともあります。

プロジェクトには、例えば以下の仕事があります。

・Webサイト制作
・アプリ開発
・映像制作
・翻訳
・ライティング

高単価の案件であればあるほど、高いスキルが求められます。低単価の案件であれば、初心者でも仕事を取りやすいといわれています。

コンテスト

コンテストとはコンペ形式の仕事です。クライアントが複数の提案から気に入ったものを選ぶという形式です。コンテストにはデザイン、ネーミング、電子書籍の表紙などの募集があります。

コンテストでは、自分の納品したものが選ばれれば高い報酬を獲得できますが、選ばれなかった場合には報酬は基本的に支払われないので注意して下さい。「スキルに自信がある」「人を惹きつける作品を制作できる」といった自信のある人はチャレンジしてみると良いでしょう。

アイディア

アイディアとはクライアントの要件に合ったアイディアを出し、選ばれた場合に報酬が支払われる方式です。コンテストと同様に選ばれなかった場合には報酬は発生しないので気をつけて下さい。

アイディアには新規事業の内容、Webサイトの改善案、ネーミングなどがあります。

クラウドソーシングがおすすめの人

クラウドソーシングサイトは便利なプラットフォームである一方、「自分には向かないかも」と感じる人も少なからずいるようです。

以下、クラウドソーシングをおすすめできる人の特徴を紹介していきます。

スキマ時間に稼ぎたい人

クラウドソーシングには完全在宅の仕事や、スキマ時間を活用してできる仕事の求人が多く掲載されています。そのため、スキマ時間を上手く活用して稼ぎたい人も、求める条件にマッチした案件に出会えるはずです。

フリーランスがクラウドソーシングだけで生計を立てることも可能ですが、クラウドソーシング一本で稼ぐことは容易ではありません。直契約をしているクライアントワークの合間や、仕事が手元にない時期などに、クラウドソーシングを活用するのも手です。

専門スキルを活かして仕事を得たい人

低単価の案件が多いと指摘されることの多いクラウドソーシングですが、専門的な知識が必要な案件は高単価で募集が出ています。高いスキルをもつ人であれば、クラウドソーシングだけで生活費を稼ぐことも可能です。

専門スキルのある人はクラウドソーシングで高単価の案件を受注し、効率よく稼ぐことに挑戦してもよいでしょう。

クラウドソーシングのメリットとデメリット

クラウドソーシングにはメリットとデメリットがあります。クラウドソーシングをこれから利用したいと考えているフリーランスは、メリットとデメリットについて理解しておくことで、自分に合った使い方ができるはずです。

以下、クラウドソーシングのメリットとデメリットを確認していきましょう。

クラウドソーシングのメリット

クラウドソーシングに掲載されている求人のほとんどが場所や時間に捕らわれずに働ける案件です。クラウドソーシングは専用のプラットフォームでのやりとりがほとんどなので、クライアントが働く時間に合わせずとも仕事を進めることができます。

クラウドソーシングは自分で仕事を探し、応募する仕組みでなので、請け負う仕事を自分の好みに合わせることもできます。選り好みが激しいと仕事の機会を減らしてしまいますが、「自分の好きな仕事をしたい」「苦手な仕事は遠慮したい」という人にとって精神的に楽なはずです。

クラウドソーシングのデメリット

クラウドソーシングのデメリットは収入面にあります。クラウドソーシング一本で生活費を稼ぎ続けることは容易ではありません。高単価の案件を獲得できても翌月もまた契約してもらえる保障や、それに代わる仕事を獲得できる保障がないため注意が必要です。

クラウドソーシングの利用者の中には、利用手数料の高さを感じている人も多いです。手数料は各運営会社によって異なりますが、10%~20%に設定している会社も多いです。報酬が上がるほど手数料も割高になるので、手元に残ったお金が思っていたよりも少ないと感じるワーカーも多くいます。

おすすめのクラウドソーシング

クラウドソーシングを利用したいと考える人の中には「どのクラウドソーシングを利用すればよいのか分からない」「いろいろあるけど、結局どれがいいの?」という悩みを抱える人もいるでしょう。

そこで以下では、おすすめのクラウドソーシングサイトを2つ紹介していきます。

クラウドワークス

クラウドワークスは登録者が国内最大級のクラウドソーシングです。数分程度で完了するアンケートからエンジニア、コーダー、デザイナーなど様々な求人が掲載されています。

入会金や毎月の利用料は不要ですが、利用手数料として報酬から5%~20%が差し引かれます。

参考:クラウドワークス

ランサーズ

ランサーズはクラウドワークスに並ぶ知名度のクラウドソーシングです。簡単なアンケートのほか、コーダー、プログラマー、翻訳などといった高いスキルが求められる求人も多数掲載されています。

入会金や毎月の利用料は不要ですが、利用手数料として報酬から5%~20%が差し引かれます。

参考:ランサーズ

まとめ

クラウドソーシングはフリーランスにとって便利なプラットフォームといえるでしょう。クラウドソーシングには場所や時間に縛られず働ける案件や、単発の案件も多いため、自分のペースで仕事をしたいフリーランスにおすすめです。

クラウドソーシングには初心者向けの案件も多く、運営のサポートがしっかりしています。「納品したのに報酬が支払われない」「クライアントから理不尽なことを要求されている」といった場合には、運営会社に相談することも可能です。未経験者も仕事を獲得し、安心して仕事ができます。

自身のスキルや目的に合わせて、クラウドソーシングを上手に活用することをおすすめします。

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