
日本語は「あいまいな表現」が得意な言語だ。
それ故に日本人はニュアンスや、雰囲気を敏感に感じとることができる。
一方、多くの日本人は「決める」のが苦手だ。
「じゃあ全体的にそんな感じで」
こんなセリフで会議が締まることは多い。
「そんな感じ」とは具体的にどういうことか。
ビジネスでは、それをハッキリさせる必要があり、そのためにファシリテーターは存在する。
僕は仕事でファシリテーションを教える際、こんな話からはじめる。
しかしビジネス以外でも、ファシリテーションが日本人に必要な理由がある。
キーワードは「自己決定感」だ。
神戸大学での研究によると、幸福感には「自己決定感」が大きく影響することがわかっている。
所得よりも、学歴よりも、「この人生は自分で決めた」と思っているかどうか。
その感覚が幸福感に影響する。
ただ冒頭にもある通り、日本人は「決める」のが苦手だ。
そう言った意味でファシリテーション力とは、誰かの「決める」とサポートする能力。
相手の幸福感に影響する能力。
僕はそう考えている。
ファシリテーションというと「うまく話せる」「仕切りができる」と思われがちだが、その本質的な意味は結構深かったりする。