海外でフリーランスとして働くには?必要なスキルや注意点などを紹介
- 2021/12/5
- コラム
フリーランスの大きな魅力として、柔軟性のある働き方を挙げられます。フリーランスは働く場所や仕事をする時間などが定められていないため、自分にとって都合のよい時間に、好きな場所で仕事ができるのです。
フリーランスならではの柔軟な働き方を活かして、海外で働きたいという方も少なくないでしょう。
そこで、本記事では、海外フリーランスになる方法を詳しく解説していきます。海外で働く際に気を付けること、海外フリーランスにおすすめの職種などについても説明していきます。
海外在住でフリーランスになるには
「フリーランスになって憧れのあの国で働きたい」と思う方や、「フリーランスとして各国で働いてみたい」といった夢を抱く方もいるでしょう。
海外在住のフリーランスとして活躍している日本人は多くいますが、フリーランスとして成功するためにはきちんとした事前準備が必要不可欠です。
海外在住フリーランスになるにあたって必要なことを確認していきましょう。
世界で通用するスキルを持つ
フリーランスとして仕事を得るためには、現地で求められているスキルやニーズを事前に把握しておく必要があります。
現地に行ってみて、自分のスキルでは太刀打ちできないことに気付いたり、売りにしたいと考えていたスキルが必要とされていなかったりということは避けなければなりません。
また、海外でフリーランスとして働くにあたり、滞在国の言語を話すことができ、聞き取れることが前提となります。特に、渡航先で仕事を探そうと考えている方は、現地人と対等に話せる語学力がないと、かなり厳しい状況になるでしょう。
移住国のビジネスに関するビザを取る
海外で働くにあたって、就労ビザを持っていることが前提となります。自分でビザを取ることはできますが、ビジネス用のビザを取る難易度は高いので、エージェンシーに依頼することをおすすめします。
「短期滞在ビザや観光用のビザで、とりあえず渡航してみよう」という考え方は危険です。就労ビザを持たない状態で仕事を取った場合、違法就労となります。強制送還、罰金、追徴課税といったペナルティが課されることもあるので注意してください。
資金の準備
海外でフリーランスとして働くことを検討されている方は、資金を準備しておく必要があります。海外で働くにあたって、費用が思いの外かかるケースは多いです。
移住国でビザ、滞在許可を申請するにあたって、貯金残高証明が必要なこともあります。貯金残高が少なければ、滞在が認められにくくなります。また、ビザ発行までには3ヶ月程度かかることもあるので、その期間の生活費を用意できていると安心です。
各国のフリーランスのビザについては以下の通りです。
・フリーランスのビザがある
フランス、イギリス、ドイツなど
国によって審査における判断基準は異なるものの、学歴、過去の年収、資格などを元にして審査が行われることが多いです。
・フリーランスのビザがない
アメリカ、中国、フィリピン、シンガポールなど
フリーランスのビザがない国で働きたい場合、現地の会社に就職するなどといった方法をとります。
海外で働く際に気を付けること
フリーランスとして海外で働く場合、国内で働くよりも気を付けなければならないことは多いです。想定外のトラブルにまきこまれないよう、どのようなことに気を付けなければならないかしっかりと確認していきましょう。
納税、確定申告
海外で生活し、働く場合、税金をどこに納めればよいか分からないという方もいらっしゃるでしょう。海外で働くフリーランスの場合、日本に居住していると認められた場合は日本に納税し、日本に居住していることが認められない場合は滞在している国に税金を納めます。
日本に居住しているかどうかは、以下二点によって判断されます。
・住民票が日本国内にある
・日本を出てから1年以内である
上記いずれかに該当すれば、居住地は日本と見做され、確定申告や納税は日本に行います。
移住国の法律
国によって法律は異なります。日本では罪に問われないことでも、国によっては犯罪になることもあるので注意してください。
渡航前に移住国の法律についてチェックしておくようにしましょう。
海外フリーランスにおすすめの職種
さまざまな職種のフリーランスが海外で活躍しています。ここでは、海外フリーランスにこれからなろうという方におすすめの職種を紹介していきます。「海外でフリーランスとして働きたいけど、どういう職種がいいの?」という疑問を抱えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
翻訳、通訳
翻訳、通訳といった仕事はフリーランス向けの求人サイトなどで見付けることができます。翻訳、通訳には、日本語と現地語を運用する高い能力が求められます。
通訳の場合、高い言語能力だけではなく、その国のマナーや慣習なども理解しておかなければなりません。滞在国について全く知識がない状態で渡航する場合、翻訳の仕事からはじめることをおすすめします。
編集、校正
編集、校正は現地の企業とも日本企業とも取引できる仕事です。在宅で編集、校正ができる仕組みが整っている日本企業であれば、海外に住んでいても仕事をもらえるケースも多いでしょう。また、現地企業をクライアントにする場合、日本語能力が評価されて、仕事をもらえることもあります。
エンジニア
プログラミング、アプリの開発などを行うエンジニアは海外でもニーズの高い職業です。しかし、国によっては日本以上に高いスキルをもった人材が多いことなどから、過酷な競争になることを覚悟しておく必要があります。
最初のうちは日本企業から仕事をもらう、もしくは日本人であることを活かせる仕事を探すことをおすすめします。
デザイナー
デザイナーと一口で言ってもさまざまな仕事があります。Webサイト、誌面、ロゴ、イラストなどがありますので、自身の好みに合ったデザインの仕事を探してみてください。
デザインの仕事はフリーランス向けの求人サイトにも多くの求人が掲載されているため、仕事を見つけることは比較的簡単でしょう。しかし、デザインの仕事はコンペ形式であることも珍しくなく、コンペで勝ち取らなければ報酬が発生しないことも多いです。
仕事を獲得する方法
海外でフリーランスとして働く場合、仕事をどのような方法で探せばよいのでしょうか。ここでは、海外に滞在しているフリーランスが仕事を獲得する方法を紹介していきます。
日本からの案件
滞在国に慣れない間は、日本企業が募集しているフリーランス案件から探すことをおすすめします。取引実績のある企業への相談の他、クラウドソーシングサイト、フリーランス向けの求人サイトの活用などもおすすめです。
現地の会社に問い合わせたり、日本人向けのコミュニティに参加したりすることで、仕事を得られることもあります。
現地の人の紹介
現地で知り合った人や滞在先の企業に仕事がないか相談してみるという方法もあります。
最初のうちは、仕事を想定していたよりも低い報酬で依頼されることもあるでしょう。実績を積み上げていくことで、より高い金額で仕事を依頼してもらえる可能性は十分あります。
まとめ
場所や時間を問わず、柔軟な働き方ができるフリーランス。フリーランスの自由さを活かして、海外で働きたいという方は少なくないでしょう。
フリーランスとして海外で働くためには、滞在先の言語や仕事をするにあたって必要となるスキルをしっかりと身に付けておかなければなりません。また、渡航先で安心して暮らすためには、ある程度の貯金も必要です。
フリーランスの受け入れ方針や就労ビザ取得の難易度は、国によって大きく異なります。まずは、ご自身が滞在してみたい国におけるフリーランスの受け入れ状況をチェックしてみてください。