刺激の強いタイトルをつけてしまったが、決して大袈裟な話ではない。
先日、若者研究で行っている大学生向けの調査でこんな結果がでた。
以前、東大生・京大生の人気就職先ラインキングが外資系企業で溢れていることが話題になったが、この調査パネルは高学歴に絞ったわけではない。一般の大学生の意見だ。
事実、英語力に関する設問をしてみると「ビジネスレベルの英語が使える」と答えたのは2.6%。
つまり97.4%の大学生は、英語で仕事ができるレベルではない。しかし半数以上の大学生が外資系企業への就職を希望している。
なぜ今、日本の若者は外資系企業への就職を希望するのか。
よく聞く話の1つに「日系企業は配属ガチャが多い」というものがある。「配属ガチャ」とは入社の時点で配属先が決まっておらず、ガチャガチャのように配属先が決まる(ような印象を抱く)こと。
もちろん配属ガチャは若者の「日系企業離れ」の要因の1つに過ぎないが、今、日系企業が変わらなければこの傾向が止まることはない。
「置かれた場所で咲きなさい」的な発想は、日本的で素敵だとも思うが、現実問題として、そんなことを言い続けていたら日本の若者は外資系企業でその花を咲かせてしまう。
日本の若者が日本を捨てる日。
そんな日を遠ざけるために、1人1人が企業のあり方、ビジネスのあり方を考え直す必要があるだろう。