ワークライフバランスという言葉がすっかり浸透した一方で「ワークライフバランスなんてもう古い」という声も目立ってきた。
仕事とプライベートはもっと混ざっていくべだ。
ワークライフインテグレーションだ。
そんな論調は個人的に大賛成なのだが、どうしても主語が仕事になりがちなのが気になる。
プライベートが仕事に活かされた。
とか、
プライベートが充実していると、仕事も充実する。
とか、
プライベート→仕事、という構造で語られることが多い。
ワークライフインテグレーションと言うならば、仕事→プライベートだってもっと語られるべきだ。
家庭の経験を仕事に持ち込むのはいいけど、仕事の経験を家庭に持ち込むな、というのを暗黙の了解にするべきではない。
例えば僕は仕事の経験を大いに家庭に持ち込ませてもらっている。
仕事で構造化、整理、PowerPointの経験がなかったら、不動産屋との交渉も上手くいかなかったし、先日話題になったように自宅に酒屋を誘致することもできなかった。
モヤモヤしたら構造化して整理する経験はプライベートでも大いに役に立っている。
仕事の経験でプライベートは充実する。
こんな経験が広く語られていかないと、仕事にやる気もでないし、本当の意味でのワークライフインテグレーションは実現しない。