フリーランスエンジニアになって後悔しない! 独立を成功させるポイントとは?
- 2022/2/5
- コラム
近年、フリーランスのエンジニアとして働きたいと考える人は多くいます。IT社会といわれ、さらにはフリーランスという働き方が普及している今日、フリーランスエンジニアは注目されているのです。しかし、自身のスキル一つでエンジニアとして生計を立ていくには覚悟が必要です。
本記事では、フリーランスエンジニアが感じる後悔を紹介した上で、成功するポイントについても解説していきます。フリーランスとしてこれから活躍したいと考えている人は、業界の現状をしっかりと理解しておく必要があります。
フリーランスエンジニアが感じる後悔
フリーランスエンジニアの中には、現状に後悔している人や、悲惨な末路を辿っている人がいることも事実です。SNSなどでは成功者が目立ちますが、誰もが成功できるわけではないことを理解しておく必要があります。
以下、フリーランスエンジニアが感じる後悔を紹介していきます。
不安定な収入
フリーランスエンジニアの現実において人によって感じる後悔は様々ですが、不安定な収入に不安を感じているフリーランスは多いです。会社員の場合、毎月安定した給与が振り込まれ、ボーナスも支給されます。しかし、フリーランスは成果物に対する報酬となるため、月によって給与は大きく変動します。状況によっては、収入がゼロになる月もあるでしょう。また、フリーランスにはボーナスがないため、高額な買い物をした際にボーナス払いを選択することもできません。
「思ったよりも稼げない」、「仕事が途切れてしまった」、「来月の月収さえも分からない」といった状況において後悔を感じるフリーランスエンジニアは多いです。
収支の管理と納税
フリーランスは税金の支払い、給与の管理を自身で行う必要があることも忘れてはいけません。会社員の場合、税金を引いた分の給与が毎月振り込まれます。対して、フリーランスは自身の所得を算出し、確定申告を行う必要があります。
確定申告をサポートする便利なソフトは多いものの、給与の管理を手間や負担と感じてしまうフリーランスも少なくないようです。
スキル不足
会社員のエンジニアであれば、会社負担で学習できる他、OJTを始めとする様々な研修の機会を得ることができます。対して、フリーランスは即戦力としての能力がなければ、エンジニアとして働くことができません。
スキルが低いと低単価の仕事しか得られなかったり、クライアントからの不満によりトラブルが発生したりすることもあります。
後悔した時にとった打開策
正しい打開策を知っておくことで、フリーランスとして成功しやすくなります。
以下、後悔した時にとるべき打開策を紹介していきます。
スキルを身につけてからフリーランスになる
完全未経験の状態からフリーランスエンジニアになった場合、月額15万円から20万円前後の金額を稼げるようになるまで、半年から1年程度はかかるでしょう。始めのうちは1か月に数万円稼ぐのも難しいと感じる人は多いです。
副業からエンジニアの仕事を始めたり、高いスキルを身につけてから独立したりすることによって、フリーランスとして独立後に安定した収入を見込むことができます。現在会社員として働いている人は、副業でエンジニアとして働き、実績や人脈を培うことから始めると良いでしょう。
フリーランスの実態を理解しておく
フリーランスの実態は知られているようで、あまり知られていません。曖昧な知識のまま、あるいは誤った情報を鵜呑みにした状態でフリーランスになることは控えましょう。
フリーランスはクライアントワークに加えて、事務作業があることを忘れてはいけません。自身で給与や所得の管理を行い、納税を行う義務があります。「事務作業が苦手」「経費の管理なんてできない」といった人は苦労するでしょう。
生活リズムを乱さない
フリーランスには勤務時間がないため、昼夜逆転生活や、仕事をしないまま一日が終わることも珍しくありません。
起床時間、仕事の開始時間、仕事の終了時間、休憩時間を自身でしっかりと定め、守るように心掛ける必要があります。就寝前に翌日の仕事スケジュールを設定しておくと、効率よく仕事を進めることができます。
独立を成功させるポイント
フリーランスエンジニアと一口でいっても、活躍している人とそうでない人の差がはっきりしています。
ここでは、エンジニアとしての独立を成功させるポイントを紹介していきます。
目的を明確にする
フリーランスエンジニアになる目的、フリーランスエンジニアとして働く目的を明確にしておく必要があります。フリーランスは不安定な働き方であり、社会保障はほとんどありません。また、エンジニアであれば、フルリモートで働ける企業や、フルリモートに近い形で働ける企業も多いです。
自分にとってフリーランスとして実現したいことや、フリーランスでなければいけない理由を持つことが重要です。
実績を積む
フリーランスとして独立する前に、副業としてエンジニアの仕事を始めることをおすすめします。本業の仕事が別にあれば、思うように仕事をとれない、単価の低い仕事しかないといった場合でも、生活が破綻することはないでしょう。
応募時に提示できる実績を独立前に用意しておくことで、独立後に仕事を得られないという状況を回避しやすいです。
人脈を広げる
フリーランスとは企業などに所属する働き方ではないものの、完全に孤立しているわけではありません。クライアントやフリーランス同士でのつながりがあります。
知人の紹介で仕事を得ている人、SNSで知り合ったクライアントから仕事をもらっている人、セミナーで知り合ったフリーランス仲間から仕事をもらっている人などもいます。フリーランスは仕事を得る上で、会社員以上に人脈が重要になるといえるでしょう。
収入源は複数もつ
フリーランスにとって、一つのクライアントに依存する働き方は危険です。プロジェクトが終了したり、クライアントの業績が悪化したりすると、収入を失うことになるからです。複数のクライアントと契約することで、一つのクライアントとの契約が終わっても、他のクライアントからの報酬があるため生活はなんとかなるでしょう。
また、エンジニアとしての収入以外にも、家賃収入、書籍の印税、講師としての報酬などといった収入源があれば、エンジニアとして稼ぎにくい時期も安心です。
体調管理をする
フリーランスは成果物に対して報酬が支払われるため、体調を崩して仕事ができなくなると収入はダウンします。また、社会保障が手薄いため、仕事ができなくなると経済状況は悪くなります。
体調には常に気を配り、早寝早起き、バランスの良い食事、適度なリフレッシュを心掛けるようにして下さい。
人生設計を立てる
フリーランスに定年制度はありません。しかし、若い年代のクライアントの中には、「自分と同世代のエンジニアと働きたい」「自分よりもはるかに年上の人とは仕事をしにくい」という思いを抱える人も少ながらずいます。
ベテランエンジニアとしてマネジメントに携わる、講師をする、書籍を出版するなど、収入を得続けるにあたっての方法を考えておく必要があります。
まとめ
フリーランスエンジニアは、向いている人、向いていない人がはっきりとしています。働き方や仕事内容と相性の良い人にとっては高額な収入を効率よく得られる一方で、不向きな人にとっては苦労することも多いでしょう。
フリーランスの中でもエンジニアは専門知識やスキルが求められる仕事であり、未経験者にとって難しい職業です。しかし、高いスキル、コミュニケーション能力、セルフマネジメント力を持つ人は幅広い場面での活躍が期待されています。
フリーランスエンジニアに興味のある人は、自身の適性をしっかりと考えた上で、スキルを身につけることから始めましょう。