構造化して理解するのはロジカルシンキングの基本とされ、主にコンサルティング業界などで多用される。
私自身も構造で捉えることを生業にしているところがあって
「どうしたら構造化ができるようになりますか?」
という質問もしばしばいただく。
世の中には構造化の訓練なるものもあるらしいが、私はあまり受けたことがない。
ただ今思うと「あれが構造化の訓練になっていたのかも」と思うことがある。
例えツッコミ だ。
誰かがボケたり、おかしな発言をした時に「○○じゃないんですから!」とか「ほぼ○○ですね」、「○○みたいなもんですね」などの言い回しでツッコむ。
その例えが本質を捉えていると、場が和む。笑いが起きる。
派手な笑いが取れるタイプじゃない僕は、学生の頃から何度もトライアンドエラーを重ねてきた。
例えツッコミに重要なのは「本質」を捕まえること。
この事象のどこが芯・真ん中・本質なのかを捉えて、表面上は違うものにすり替える。
本質さえ捉えていれば、全く異なるジャンルの事象で例えることができる。その距離感が笑いに変わる、というのが例えツッコミの構造ではないだろうか。
有名な事例で表すとこんな感じ。
この例えツッコミができるのは、事象Aの本質を「驚いた」という抽象的な表現ではなく「急な変化に体がついていかない」と捕まえること。この本質定義によって飛行機の例を思いつくことができる。
このツッコミをしたのはフットボールアワーの後藤さん。
今や複数のレギュラー番組を持つ実力者だ。
やはり本質を掴んでいる人は強い。