「プレゼンテーション」と聞いて、多くの人が思い浮かべるのはおそらくこういう絵だろう。
だが、僕が仕事を通じて教わったプレゼンはもっと広義で、こんな状況もプレゼンと捉えている。
これは商品1つ1つが顧客にプレゼンしている、という状況。
こう捉えると、私たちは「いかに他人のプレゼンに興味がないか」がよくわかる。
おそらくこの1本1本には壮大なストーリーがある。それこそ最初のプレゼンイメージのように、担当者が市場環境を分析して、入念な顧客調査を経て、機能やスペック、パッケージが決まったはずだ。それが全部詰まってプレゼンしているのが、このコンビニの一瞬だったりする。
しかし顧客にはそんな熱量はない。一世一代の大勝負のつもりでお茶を買う人はいない。
僕はこの熱量の差こそがプレゼンの本質だと思う。
自分の話を聞きたい!と思う関心層が集まって、その前で話すAppleの新商品発表会やTEDのようなプレゼンなんて滅多にない。
膨大な熱量がある人と、全くない人の差を徐々に埋めていく行為こそプレゼンテーションだ。
最初から熱量の差を感じさせてはいけない。相手の熱量を感じ取り、冷めた感情を徐々温めていく。
この意識を持てば、あなたのプレゼンはもっと魅力的になるだろう。