フリーランスとアルバイトの掛け持ちは可能? そのメリット・デメリット

近年、フリーランスという働き方は20代や30代を中心に注目を集めています。しかし、憧れていたフリーランスになってみたものの、案件をあまり獲得できず、生活費の不足に悩んでいる人がいることも事実です。

また、フリーランスは毎月安定して仕事を受注することが難しいため、変動する不安定な月収により精神的に落ち着かない状態になってしまう人もいます。こうした事態を解決する方法の一つとして、フリーランスの仕事とアルバイトの掛け持ちがあります。

本記事では、フリーランスがアルバイトを掛け持ちするメリットとデメリットに加えて、アルバイトを掛け持ちする際のポイントなどを説明します。

アルバイト掛け持ちのメリット2選

フリーランスの中にはさまざまな事情から、アルバイトをしようかどうか検討している人がいます。

フリーランスがアルバイトを掛け持ちするメリット2つをまずは見ていきましょう。

収入がアップする

フリーランスは正社員やフルタイムの派遣と比較して、収入が安定しない傾向にあります。クライアントから毎月一定金額分の仕事をもらえるとは限りません。30万円稼いだ翌月の収入が10万円以下なんてこともありがちです。

また、フリーランスの場合、自分でも来月の収入がいくらくらいになるか分からないという状況もありえます。

アルバイトやパートをすることによって、毎月一定の収入を確保できるでしょう。もちろん、アルバイトやパートであっても月々の収入を確実に固定させることはできませんが、フリーランスと比較して「月に〇万円ほど稼ぎたい」といった希望が通りやすいため、最低限の収入を確保しやすいです。

また、シフト制のアルバイトやパートの場合、フリーランスの仕事の状況に合わせて勤務時間を調整できることもあります。

気分転換になる

フリーランスの多くが自宅で働いています。そのため、一歩も外にでない日や人と関わる時間が極端に少ないなんてことも珍しくありません。また、場合によっては、似通った業務の繰り返しに飽きを感じてしまうこともあるかもしれません。

アルバイトをすることで、フリーランスの仕事と異なる業務に週に何度か携わることができるので、リフレッシュできると考えられます。

気分転換したい人や繰り返される業務に気疲れしている人は、アルバイトをすることでスッキリとした気持ちになれるはずです。

アルバイト掛け持ちのデメリット3選

フリーランスがアルバイトを掛け持ちする場合、メリットだけではなく、デメリットが生じることも覚えておく必要があります。アルバイトを始める前に生じるかもしれないデメリットについて理解しておくのは重要なことです。

フリーランスがアルバイトを掛け持ちするデメリット3つを確認していきましょう。

フリーランスの仕事に充てられる時間が減る

アルバイトを始めると、まとまった時間を取られてしまいます。アルバイトであっても、一日に3時間以上の勤務が求められることがほとんどでしょう。勤務時間に加えて、身だしなみを整える時間や通勤時間、場合によってはバイト先での休憩時間などといった時間がかかります。

人によって集中できる時間帯は異なるものです。フリーランスの仕事に集中したい時間をアルバイトの時間に充てることになれば、集中できない時間にフリーランスの仕事を行うことになります。日中アルバイトをし、夜間に疲労感を抱きながらフリーランスの仕事をすれば、パフォーマンスは落ちると考えられます。

多忙になる

フリーランスの仕事とアルバイトを掛け持ちすることで、スケジュールが多忙になるでしょう。趣味や休息の時間を取れず、ストレスを感じたり、心身ともに不調が生じたりしないか懸念されます。体調不良によって、収入がアルバイトを始める前よりも下がってしまうこともありえます。

「忙しいのは苦手」「体力に自信がない」という人は、アルバイトとフリーランスの仕事のバランスをよく考えることをおすすめします。

突発的な案件に対応しにくい

フリーランスとして働いていると、突発的に仕事が舞い込んできたり、都合が悪い人がでた場合にはピンチヒッターを頼まれたりすることもあります。また、複数の仕事の納期が重なる、クライアントから打ち合わせをしたいといわれるなどといったことも珍しくありません。

このようなケースでは、アルバイト先にシフト変更をお願いしたり、クライアントに打ち合わせの時間を少ない選択肢の中で調整してもらったりしなければなりません。

フリーランスがアルバイトを探す際は、シフトに柔軟性がある会社やシフトの提出が月に何度かある会社などがおすすめです。

掛け持ちする場合のポイント

ここまで説明してきたように、フリーランスがアルバイトを掛け持ちする場合、さまざまな制約があったり、フリーランスの仕事に支障が生じないかなど考えたりする必要があります。

以下、フリーランスがアルバイトを掛け持ちする際のポイントを説明します。

どんなバイトを選ぶのか

フリーランスにとってどのようなアルバイトを掛け持ちするかは重要なポイントです。勤務地や勤務時間の他、仕事内容もポイントになります。

自分と相性が合わないアルバイトを選択した場合、アルバイトがストレスになることもあるでしょう。フリーランスの仕事内容に近いアルバイトや自分の特技を活かせるバイトがおすすめです。

健康面について

フリーランスの仕事とアルバイトを掛け持ちすると、疲労によって体調を崩してしまうこともあると考えられます。

アルバイトとフリーランスの仕事を一日にこなしたり、一週間に一度もオフの日がなかったりすると、心身ともに疲れてしまいます。

スケジュール管理に関して

フリーランスの仕事が閑散期の時期にシフトを増やす、繁忙期にはシフトを少なくするといった調整が必要になります。

スケジュール管理を怠ると、どちらかの仕事をキャンセルしたり、先方を巻き込んで調整が必要になったりすることもあるので気をつけましょう。

確定申告について

会社員と違い、フリーランスは自分で確定申告しなければなりません。アルバイトをしているフリーランスも確定申告が必要なことに変わりはありませんので忘れないようにしてください。

アルバイト収入があるフリーランスは、アルバイトの給与とフリーランスとして稼いだお金を合算して申告します。ただし、アルバイト収入とフリーランスの仕事の収入では、手続き方法が収入形態により異なることもあるので注意しましょう。

アルバイトで稼いだお金が給与にあたる場合、最大65万円を控除できます。確定申告において給与所得として申告してください。また、フリーランスの収入として事業所得を得る場合、確定申告では給与所得と異なる項目に記入します。経費として差し引くことが認められます。

まとめ

フリーランスの中にはアルバイトを掛け持ちして収入をアップさせたいと考えている人もいます。フリーランスは仕事量や収入が変動しやすいといわれていますが、アルバイトをすることで収入をある程度安定させることができます。

また、フリーランスとして働く人の中には在宅での一人作業に疲弊してしまう人や、人との関りを求める人も少なくないと見受けられます。アルバイトでは多くの人と直接的に関わることができるため、アルバイトを週に1回~2回程度するだけでもリフレッシュになるはずです。

フリーランスがアルバイトを掛け持ちする注意点として、フリーランスの仕事に支障がでないよう働くことや健康管理に気をつけることなどが挙げられます。

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