転職におけるリスキリングの有効性に関する実態調査

株式会社学研ホールディングスのグループ会社、株式会社ベンドは運営する「スキルアップ研究所」にて、「転職におけるリスキリングの有効性に関する実態調査」を行なった。

以下、プレスリリースより引用。

調査結果全文はこちら:https://reskill.gakken.jp/3350

【調査結果概要】

  • リスキリングが転職に役立ったと感じている人は8割を超える
  • 役立った理由は「業種理解の深まり」が3割で最多
  • 活用のために大事なことは「自分の興味にあった分野を選ぶこと」と回答した人が過半数

◼️調査背景

近年、社会の変化に伴いキャリアの多様化が進展する中で、転職を検討する際にリスキリングが有力な選択肢の一つとなっている。しかし、実際にリスキリングが転職の際にどの程度役立っているのかは、これまで明確な実態が明らかにされていなかった。

そこでスキルアップ研究所では、転職におけるリスキリングの有効性について、詳細な実態調査を行った。

◼️調査結果

◆リスキリング後の転職者の8割以上が効果を実感

実際にリスキリングを行い、その後転職を果たした人にリスキリングが実際に転職において役立ったかを尋ねたところ、リスキリングを経験し転職も果たした人の81.8%が「はい」と回答し、リスキリングの転職における有効性が証明された。

◆転職にリスキリングが役立った理由

リスキリングが転職の際に役立った理由として、最も多かったのが「新しい業界や職種に対する理解が深まったため」であり、28.3%の人が回答した。

リスキリングを通じて、これまで経験のなかった分野の実情や知識を身につけることができることが、転職の際に多いに役立つようである。

◆リスキリングは転職に役立つと考えていた人は8割を超える

リスキリングを行った人々に「リスキリングは転職の役に立つと考えていましたか?」と尋ねたところ、84.8%もの人が「はい」と答えた。

リスキリングを経験した大多数の人が、リスキリングを転職への有力な手段と捉えていたことがわかる。

◆リスキリングを転職に役立てるためにはニーズ理解と興味が最重要

リスキリングを転職に役立てるうえで重要なポイントを尋ねたところ、「自分の興味や強みに合った分野を選ぶ」ことが56.3%と最多の回答となった。

同時に「目標とする職業や業界のニーズを理解する」ことも54.9%と高い割合を占めた。リスキリングの成果を最大化するには、事前に十分なニーズ調査が不可欠なのである。

◆リスキリングを行っても約6割は転職しない

本調査で明らかになったのは、リスキリングを行った人の中で実際に転職を果たした層は34.0%にとどまり、58.5%もの人がリスキリングをしながらも転職していない実態であった。

つまり、リスキリングを行うからといって、必ずしも全員が転職に踏み切るわけではない。

◆習得したスキルが現職で役立ったため転職しない人が25%

リスキリングを行いながらも転職をしなかった最多の理由は、「リスキリングが必ずしも転職を目的としていなかったため」であり、30.6%を占めていた。

次いで「リスキリングで得たスキルを現職で活かすことができると感じたため」が25.8%と高い割合を示している。

リスキリングには転職以外にも、スキルアップやキャリアアップ、昇給・昇進、趣味的な目的など、様々な動機があることが改めて裏付けられたと言えよう。

◆リスキリングを生かして転職したい人は6割を超える

リスキリングを行ったものの現時点では転職していない人々に対し、「将来的にリスキリングを活かして転職したいか」を尋ねた結果、65.3%が「はい」と回答していた。

つまり、転職には至っていないものの、6割を超える人々がリスキリングの成果を将来的な転職に生かそうとする意向を持っていることがわかる。

◼️総括

リスキリングは実際に様々な分野で役立つことが多い一方で、転職を念頭に置く場合には、目標とする業界のニーズを適切に把握することが、リスキリングの成果を転職に活かせるかどうかの分かれ目となる。業界の人材需要動向を踏まえたリスキリングが不可欠である。加えて、個人の興味関心や継続的な学習意欲なども、重要な要素となってくる。

しかしながら、転職を前提としない場合でも、リスキリングは現職のスキルアップに役立つため、学習自体を行うインセンティブは存在する。一方で、本調査でもリスキリングの成果を将来の転職に生かしたいとの意向が6割を超えていた。そうした声に応えるためには、まず業種別の人材ニーズの正確な理解が重要であり、そのような基礎的な認識が広まれば、リスキリングを活かして自身の適性に合った職業に就くケースも増えていくだろう。

総じて、リスキリングには転職を含む様々な目的と可能性があることが実証された。転職を視野に入れる場合には、業界ニーズの正確な把握と、個人の適性・関心との照らし合わせが不可欠となる。リスキリングをキャリア選択における重要な戦略的手段として位置付け、目的に応じて効果的に活用していくことが肝要である。

出典元:スキルアップ研究所調べ

【調査概要】
調査名:転職におけるリスキリングの有効性に関する実態調査
対象者:20代以上の社会人の方で、スキルアップに取り組んだ経験のある人
(現在取り組んでいる方も含む)
対象地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024/03/18~03/24
回答数:500
調査結果の引用・転載について

◆株式会社ベンド
https://reskill.gakken.jp/company
代表取締役:近藤潔
設立:2019年3月1日
資本金:1500万円(資本準備金を含む)
所在:〒102-0083 東京都千代田区麹町5-3-23 日テレ四谷ビル 4F
問い合わせ窓口: info@thebend.jp

転載元:PR TIMES(株式会社ベンド・プレスリリース)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

お知らせ

登録されているお知らせはございません。

ページ上部へ戻る