最近よく聞く複業って?複業の働き方やメリット・デメリットを解説

コロナ禍でテレワークが普及したり、仕事への価値観が見直されたりしたことで、副業を始める方が増えています。

ここ数年で働き方はより多様化し、「複業」という言葉を「副業」とあわせて耳にするようになりました。そこで本記事では、複業の意味を解説した上で、複業のメリットとデメリットについて紹介していきます。あわせて、複業の種類についても確認していきます。

複業とは

複業とは、本業の仕事を複数持っている状態のことを言います。

複数の仕事がいずれにおいても自分にとって同じほどに重要であり、雇用側から信頼を得ている状態で仕事をされている方は「複業をしている」という認識で間違いありません。

「複業」とほぼ同じ言葉として「パラレルワーク」が使われることもあります。パラレルワークを訳すと「並行して働く」になります。つまり、複数の本業に近い仕事を持つ働き方のことです。

複業、またパラレルワークには専門知識や高い技術が求められることが多く、全ての仕事で高度な専門性やプロ意識が要求されます。そのため、責任も重く、軽い気持ちではつとまらないことが多いでしょう。

副業、兼業との違い

複業、副業、兼業の違いを理解するにあたって、副業と兼業の意味をそれぞれ確認しておきましょう。

・副業
副業とは本業と別にサブの仕事を持つことを言います。副業を始める理由として「もう少しお金がほしい」、「スキルを活かしてみたい」といった目的を持たれる方が多いです。

例えば土日に試験監督をしたり、平日の夜にWEBサイトに掲載される記事を執筆したりすることは、副業に該当します。

副業は比較的簡単に始められ、クラウドソーシングサイトを活用すれば、仕事が即日見つかることも珍しくありません。また、副業は簡単に辞めることができ、請け負っている仕事を退くことで他者にかける負担は比較的少ないと言えるでしょう。

・兼業
兼業とは、メインの仕事に加えて別の事業に従事することです。サラリーマンとして働きながら会社を経営していたり、農家の仕事に従事していたりする場合は兼業になります。

サラリーマンとして毎日働いている方でも、休日に農家として果物の栽培・販売を行ったり、実家の事業に携わったりしていることも少なくありません。こうした働き方では、メインの仕事がありながらも、サブの仕事の比重も非常に重くなっています。

複業、副業、兼業について混同して使用される方も多いですが、この3つの言葉はこのように似ているようで異なるものです。

複業のメリット

ここからは、複業のメリットについて解説していきます。

収入が上がる

複業は複数の仕事を平行して行うため、複数の収入源を獲得でき、高い報酬を得られます。また、複業には専門知識、高度な技術などが求められることも少なくないので、報酬額が高めに設定されていることが多いでしょう。

また複業は複数の収入源がありますので、1つの収入が途絶えた場合も収入がゼロになる事態は招きにくいと言えます。

スキルが上がる

基本的に複業とは自分のスキルをウリにして稼ぎます。そのため、仕事に従事する中でさらなるスキルアップが期待できます。

複業で成功を収めるには、スキルを磨き続ける必要があります。現状に満足せず、時代の流れにあわせて知識・技術を取得し、さらなるスキルアップを狙い続けることが求められるのです。

複数のキャリアを同時に実現できる、自分のスキルを複数の場所で活かせることも複業という働き方ならではのメリットと言えます。自分の特技・才能・知識を社会・収入に還元したいという方にピッタリな働き方なのです。

自己管理能力が向上する

複業において、自己管理能力は不可欠でしょう。複業は人からさほど干渉されずに働けるという利点もあります。しかし、これは見方によってはデメリットであり、自己管理が苦手な方はいくら高いスキル・能力などを持っていても複業が上手くいかないケースが少なくありません。

複業人材には自分でスケジュールを立て、仕事を進めていく能力が求められます。実現可能なスケジュールを立て、納期までに仕事を仕上げることが大前提なのです。

また、複業として働くには体調管理も大切。体調が悪くなると、先方に迷惑をかけてしまう・仕事が打ち切りになってしまうことも。

自己管理能力は仕事をする中で向上していきます。常に高い意識と責任感を持って仕事に挑みましょう。

複業のデメリット

複業にはいくつかのメリットがあります。しかし複業を始めることでデメリットが生じることもあるので、複業のデメリットを事前に把握しておきましょう。

体力の負担が増加する

複業とは複数の仕事を持ち、いずれにおいても本業に匹敵するほど注力し、高い成果を出すことが求められる働き方です。

そのため、仕事を増やせば増やすほどに体力の負担が増加します。ゆっくりと体を休める時間が少なくなるかもしれませんので、自分のキャパシティを考えておくことが大切です。

税金の管理が難しい

複業をすると、本来の仕事の他に税金、および給与の管理もしっかり行わなければなりません。

複業は複数の仕事を持つ、複数の収入源を持つことを言いますので、収入の管理、ないし税金の管理は難しくなります。自分が得た給与を全て把握し、それぞれの仕事にかかった経費などもまとめておく必要があるからです。

複業の種類

複数の仕事を並行に進めていく複業には、3つの働き方があります。それぞれの働き方を見ていきましょう。

会社員とフリーランスの複業

会社に所属しつつフリーランスとしても働く働き方です。この働き方のメリットは、会社員という安定した立場にありながら、自分がやりたい仕事にも挑戦できるところにあります。

会社員の中には本業の仕事を活かしてコンサルティングをしたり、ライティング関係の仕事を請け負ったりされている方もいらっしゃいます。

会社員と会社員の複業

会社員を掛け持ちする働き方は、複業の中で最も難易度が高くなります。しかし、給与面では安定し、高い報酬を得られることも少なくありません。たとえ、1つの会社が倒産しても、別の会社があるために生活を維持できます。

しかし、会社員と会社員の複業をされている方は少ないのが現状です。この働き方を実現するためには、体力、やる気、スキル、能力など多くのものが必要になります。

フリーランスとフリーランスの複業

フリーランスを掛け持ちするという働き方は、個人でプログラマーとして働いている方が、その知識・経験を活かしてプログラミング講師を行う場合などが該当します。その他にも、WEBライター×WEBデザイナー、プログラマー×WEBライターといった働き方など、異なる業界の仕事を掛け持ちされている方もいます。

フリーランスを複業する場合は会社、公的機関などに所属していないことが多いです。この働き方のメリットは、自分のペースで仕事を進められるところにあります。勤務時間、仕事をする場所の制約などがないこともポイントになります。

まとめ

複業とは複数の仕事を持ち、そのいずれにおいても高いプロ意識と責任感を持って働くことを言います。複業人材には高い技能、専門知識の他、即戦力が求められます。

複業を行うことでいくつもの収入源を獲得できるため、毎月の給与が増え、収入がゼロになる事態も防止できます。一方、複業は複数の仕事に責任感を持って挑まなければならないため、心身に負担が増加しますし、税金の管理などの手間もかかります。

しかし複業は自分の能力、スキルを活かし、お金を稼ぎたいという方にピッタリの働き方です。複業に挑戦したいと考えている方は、前向きに検討してみてはいかがでしょうか。

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