パーソル総合研究所、副業に関する調査結果(個人編)を発表

副業に関する個人の実態とは

株式会社パーソル総合研究所は、8月13日、従業員人数が10人以上の勤務先で働く20~59歳の正社員3万4,824名と、現在副業を行っている人1.703名を対象として「副業に関する調査(個人編)」を2021年3月4日~8日に実施した結果を発表しました。

副業を行っている正社員は9.3%

調査によると、現在、副業を行っている正社員の割合は9.3%です。企業における副業の容認自体は進んでいますが、2018年の同調査では10.9%であり、実際に副業を行う人の割合はほぼ横ばいとなっています。

また、正社員の男女ともに若い世代になるほど副業を行っており、本業の年収が低いほど副業を望む傾向にあるものの、本業の年収1,500万円以上から副業を行っている割合が急増していることがわかりました。

さらに、最も副業者の割合が高い職種はコンサルタント。副業を行っている割合は29.8%にのぼります。

副業をしていない正社員の副業意向は40.2%

現在副業を行っていない正社員のうち、副業を行いたいと思っている人は40.2%で、本業の年収が低いほど副業を行いたいと思っている人の割合が高い傾向がみられます。

都市部に居住する副業者や副業をしたいと思っている人に地方での副業に関心があるか尋ねたところ「関心がある」人は55.8%。若い男性ほど「関心がある」人が多いようです。

副業ランキング1位はWEBサイト運営

現在副業を行っている人に対して、初めて副業を始めた時期を尋ねたところ、厚生労働省のモデル就業規則改定以降(2018年頃)とする回答割合は52.3%で、新型コロナ感染拡大以降に始めた割合の25.0%より高い結果に。

正社員が行っている副業ランキング1位はYouTubeなどのWEBサイト運営で、正社員が副業を行う理由ランキング1位は「副収入(趣味に充てる資金)を得たいから」で70.4%にのぼりました。

また、正社員が副業にかけている日数は1か月あたり9日、労働時間は1か月あたり29.5時間。副業の月収の中央値は4万1,000円、時給の中央値は1,883円となっています。

副業にはプラス面とマイナス面が存在

副業を行っている正社員のうち「転職したい」(28.3%)、「独立・起業したい」(24.2%)と、キャリア意識が高まっている人の割合は約2~3割。「専門性の高いスキルを身につけたい」(34.2%)、「学び直しをしたい」(31.6%)などの学習意欲が高まっている人の割合は3割超となっています。

副業者はスキル・知識向上や成果意識・自律性向上など、本業への様々なプラスの効果を感じているようです。しかし、問題や課題もあり「過重労働となり、体調を崩した」との回答割合が16.1%に達していることが今回の調査で明らかになりました。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

株式会社パーソル総合研究所 プレスリリース
https://rc.persol-group.co.jp/news/202108131000.html

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