転職理由ランキングで4年連続1位の回答「給与が低い」

パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」は、2023年7月~2024年6月の1年間に転職した人のデータを元に、転職理由についての調査結果を発表した。

以下、プレスリリースより引用。

「転職理由ランキング」結果詳細:https://doda.jp/guide/reason/

●調査サマリー

・転職理由1位は4年連続で「給与が低い・昇給が見込めない」(33.6%)。年代別でもすべての年代で転職理由トップ。
・「人間関係が悪い/うまくいかない」「社内の雰囲気が悪い」など人間関係の転職理由が上位にランクイン。
・10位以内で最も順位を上げたのは「労働時間に不満(残業が多い/休日出勤がある)」(20.3%)で、前回の11位から4位に。

「【総合】転職理由ランキング」の11位~35位の結果はこちら

●転職理由の1位は、4年連続で「給与が低い・昇給が見込めない」
上位5位までを評価・昇進や人間関係、労働環境に関する転職理由が占める

転職理由の1位は、4年連続で「給与が低い・昇給が見込めない」でした。引き続き1位ではあるものの、回答割合は前回の36.9%から3.3pt下がって33.6%となりました。2024年の春闘では賃上げ率が33年ぶりに5%を超え※1、企業で給与アップの動きが進んだことが影響していると考えられます。

2位は「人間関係が悪い/うまくいかない」(22.7%)で前回の3位から一つ順位を上げ、3位は「社内の雰囲気が悪い」(21.1%)で前回の2位から順位を下げましたが、1位~3位の顔ぶれは変わっていません。「社内の雰囲気が悪い」は、コロナ下だった2020年(4〜8月)には10位圏外、2021年は4位でしたが、新型コロナウイルス感染症が5類に移行した2023年には2位に上昇し、今回の調査でもトップ3にランクインしました。

10位以内で最も順位を上げたのは「労働時間に不満(残業が多い/休日出勤がある)」(20.3%)で、前回の11位から4位となりました。年代別のデータでは、50代を除く3つの年代で5位以内にランクイン。50代でも6位にランクインする結果となりました。

※1: 厚生労働省「令和6年 民間主要企業春季賃上げ要求・妥結状況を公表します」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41871.html

「【年代別】転職理由ランキング」の6位~10位の結果はこちら

年代別で見ると、1位はすべての年代で総合ランキングと同じ「給与が低い・昇給が見込めない」でした。

20代では、10位までにランクインしている転職理由がすべて前回から割合が上がっており、特定の理由だけではなく、さまざまな要因が積み重なった結果として転職に踏み切った人が多かったと考えられます。また30代では、2位が「労働時間に不満(残業が多い/休日出勤がある)」(26.2%)で、前回の8位から大きく順位を上げ、割合も前回の19.9%から6.3ptアップしました。また、5位の「昇進・キャリアアップが望めない」(22.8%)が前回の9位から大きく順位を上げるなどの変化も見られました。40代では、2位「人間関係が悪い/うまくいかない」(22.1%)、3位「社内の雰囲気が悪い」(21.3%)が10pt以上前回から下がり、1位と大きな差が開きました。50代では、3位「人間関係が悪い/うまくいかない」(20.0%)が前回の4位から一つ順位を上げてランクインしています。

●doda編集長 総括

2024年の転職理由ランキングでは、すべての集計区分で「給与が低い・昇給が見込めない」が1位という結果になりました。ここ数年は賃上げの話題が多く聞かれますが、自分の勤めていた企業に賃上げの期待を抱きつつも、それがかなわず、物価高なども相まって転職を決めた人もいたのではないでしょうか。

また、総合ランキングの2位「人間関係が悪い/うまくいかない」、3位「社内の雰囲気が悪い」と、今回の調査でも人間関係に関する転職理由が引き続き上位に複数ランクインしました。新型コロナウイルス感染症によってリモートワークの導入が進みましたが、5類への移行によってリモートワークから出社に見直す企業も出てきました。人と対面で接する機会が増えコミュニケーションが促進されたという声がある一方で、人間関係に課題を感じるようになった人もいるのかもしれません。

パーソル総合研究所が実施した「職場での対話に関する定量調査」※2では、「過半数の従業員は職場で本音をほとんど話していない」という結果となり、本音で話せている人ほど、はたらくことを通じて不幸せを感じている状態が低い傾向が見られました。このことから、社内でのコミュニケーションに関して、本音を話せないことをストレスに感じている人が一定数いるとも推測できます。

今回の調査では、収入や人間関係を転職理由に挙げる人が多いという結果になりました。今回の結果を参考に、自分が優先するはたらき方や、どうすればそれがかなえられるのかを考える機会にしていただければと思います。

※2: パーソル総合研究所「職場での対話に関する定量調査」(https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/data/dialogue-culture.html

【調査概要】
【対象者】20~59歳の男女
【雇用形態】正社員
【調査方法】ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査
(ネットリサーチ会社保有のモニターに対し実施、doda会員登録の状況については不問)
【実施期間】2024年8月5日~8月13日
【有効回答数】1,059件
※ウエイトバック:正社員の地域・年代・性別に合わせて実施

引用元:転職サービスdoda「転職理由ランキング

転載元:PR TIMES(パーソルキャリア株式会社・プレスリリース)

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