40代が転職する理由は「収入を増やしたい」

株式会社R&Gは、40代で転職経験のある142人を対象に「40代の転職事情に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化した。

以下、プレスリリースより引用。

これから転職活動を始める40代の方は、「実際に40代で転職活動をするってどんな感じなのか」「他の人はどんな風に転職活動をしているのか」などが気になるのではないでしょうか。

そこで今回、株式会社R&G(https://r-andg.jp/ )は、運営ブログ( https://r-andg.jp/blog/ )内において、40代で転職経験のある142人に「40代の転職事情」についてアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめました。

【調査概要】
調査対象:40代で転職経験のある方
調査期間:2024年7月23日~8月6日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:142人(男性81人/女性61人)

【調査結果サマリー】
・40代の転職理由1位は「収入を増やしたい」
・40代の転職で不安だったこと1位は「年齢のせいで転職が難しそう」
・40代での転職活動が順調だった人は60.6%
・40代の転職活動の方法は「ハローワーク」

●40代の転職理由1位は「収入を増やしたい」

40代で転職経験のある142人に転職理由を聞いたところ、1位は「収入を増やしたい(27人)」です。

2位「人間関係の問題(22人)」も多くの票を集めました。以下、3位「体力・体調の問題(13人)」、4位「家庭の事情(10人)」、5位「会社都合での退職(9人)」という結果でした。

収入や人間関係など、現在の職場に不満があって転職した人が多いとわかります。自己都合で退職した人が多く、会社都合の退職は少数派でした。

<1位 収入を増やしたい>
・給料が下がってしまい、将来に不安を覚えたからです(40歳 男性)
・20年以上働く私の給料より、新卒で働くことになった甥っ子の初任給のほうが高かったから(43歳 男性)
・4年以上勤めていましたが、給料がまったく上がらなかった(45歳 女性)

「不況で収入が下がった」「なかなか昇給しない」など、収入面での不満があって転職を決意した人が多くなりました。40代なのに新卒者と同じような給料であれば、「自分の給料って低すぎるのでは」と感じるのも無理はありません。

収入が自分のスキルや経験に見合っているかを知りたい人は、転職サイトなどに設置されている「年収診断ツール」を使ってみてはいかがでしょうか。

<2位 人間関係の問題>
・中間管理職の板挟みによるストレス(41歳 男性)
・前職で人間関係に悩みがあったので(45歳 女性)
・新しい上司との不仲(46歳 男性)

人間関係は、多くの年代で転職理由の上位に位置する項目です。40代は管理職として働いている人も増えてくるので、「中間管理職ならではの板挟みが辛い」という回答もありました。

また会社が買収されたり部署が閉鎖されたりして環境が変わり、新しい上司や雰囲気に馴染めなかったという回答も複数あります。

<3位 体力・体調の問題>
・立ち仕事のうえに夜勤が多く、体力的に厳しいと感じ始めた(42歳 男性)
・飲食店で20年以上働いていました。重いおぼんを運ぶことが多い店舗に転勤したら、しびれなどの不調を感じ「首の頚椎椎間板ヘルニアの初期」と診断され、身体が危ないと思って退職しました(46歳 女性)
・緑内障が発覚したため。顕微鏡などを使う、目の負担がかなり多い仕事だったので、定年まで続けるのは難しいと考え転職を決意しました(48歳 男性)

年齢を重ねて体力や体調面で不安を感じた人も多いとわかります。とくに立ち仕事や体を動かす仕事をしていると、年齢とともに不安が大きくなるようです。

持病のために転職を余儀なくされた人もおり、「本当なら辞めたくはなかった」という気持ちを感じられる回答もありました。

<4位 家庭の事情>
・親の介護で時間を取るために退職後、デイサービスに預ける時間帯で働ける派遣の仕事を選択(42歳 女性)
・一人暮らしの母親が心配で、東京の仕事を辞めて山梨の実家に戻って転職した(46歳 男性)
・会社に言われるがままに転勤を続けてきましたが、父が病気で入院することになり、実家の茨城に帰ることを決断しました(49歳 男性)

「介護のため」「親が心配でUターン転職」といった回答が目立ち、親の事情に合わせて転職した人が多いとわかりました。

40代になると親も高齢になっており、健康面に不安が出てきたり介護が必要になったりすることも少なくありません。「介護と両立するならフルタイムの仕事は難しい」と、働く時間や雇用形態を変えた人もいました。

<5位 会社都合での退職>
・勤務していた会社が業績不振となり、大規模な希望退職を募った。よい機会だと思い、応募して退職した(42歳 男性)
・働いていたホテルが老朽化により閉業し、契約も終了したので(45歳 女性)
・長年勤めていた製造会社が廃業しました(48歳 女性)

会社の倒産・閉業によって、自分は望んでいないのに転職せざるを得なくなった人もいるとわかります。

また会社そのものは存続しているものの、希望退職制度に応募して転職したという人も。希望退職が募集される理由は「経営悪化」のほか、「社内の若返り」「合併や組織再編で重複する部署ができてしまったため」などがあります。

●40代の転職で不安だったこと1位は「年齢のせいで転職が難しそう」

40代の転職で不安だったことの1位は「年齢のせいで転職が難しそう(40人)」、2位は「順調に転職できるか(32人)」でした。以下、3位「収入が下がらないか(22人)」、4位「新しい環境に適応できるか(18人)」、5位「仕事を覚えられるか(16人)」が続きます。

40代の転職に関する不安は「そもそも転職できるか」と「転職後の労働条件や働き方」に大別できるとわかります。

<1位 年齢のせいで転職が難しそう>
・年齢制限で、条件に合わない求人が多いこと(42歳 女性)
・年齢を理由に、不採用になること(43歳 男性)
・40代でも前半ならまだしも、後半だったので、そもそも雇ってもらえるのかという不安(48歳 女性)

求人に年齢制限を設けることは、原則として禁止されています。ただし長期勤続によるキャリア形成を見込んでいる場合は「35歳以下」という制限をつけることが可能で、実際に「35歳以下」と記載されている求人もよく見かけます。そのため「35歳超や40代では、転職が難しい」という不安をもっていた人も多いようです。

年齢面で不安を感じている場合は、40代以上の転職支援実績が豊富な転職エージェントに相談してみるのがおすすめです。

<2位 順調に転職できるか>
・自分のスキルで、新しい職につけるかどうか(40歳 男性)
・地元は就職難で、希望の時間帯で働ける職場があるか不安でした(41歳 女性)
・スムーズに転職先が見つかるか不安でした(43歳 男性)

40代の転職では、即戦力としてのスキルやマネジメントスキルが求められる求人も少なくありません。求められる条件が高くなるため、スキルに自信がないと、順調に転職できるか不安になる人も多いと考えられます。

またUターン転職で地元に帰る場合は、「地方なので希望職種の求人が少なそう」と不安を抱える人もいます。

<3位 収入が下がらないか>
・単純に収入が減るので不安だった(40歳 女性)
・前職より収入がトータルで減ること(43歳 男性)
・今より大幅に給料が下がったり、大幅に待遇が悪くなったりするのではないか(45歳 男性)

厚生労働省の調査によると、40代で転職した人のうち、30%~40%が「収入が下がった」と回答しています。3割以上収入が減った人も7.5~9.9%います。

※参考:厚生労働省「令和2年転職者実態調査」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/6-18c-r02.html

もちろん40代で年収アップ転職やキャリアアップ転職を叶える人もいるのですが、上記のような実態があることから不安を感じる人も多いようです。

40代ですと家族を養っている人も多いため、「年収を下げたくない」というプレッシャーも大きくなると考えられます。

<4位 新しい環境に適応できるか>
・職場に馴染めるのかどうか不安でした(40歳 女性)
・周りとの人間関係の再構築をすること。新入りだが、初々しさにはどうしても欠けるため、職場における立ち位置の不安(41歳 男性)
・転職が初めてだったので、新しい職場に慣れるか若干不安はありました(43歳 男性)

職場の人間関係や雰囲気に馴染めるか、心配した人が多くなっています。コミュニケーションが苦手な人にとって、新しい環境に馴染むのは不安が大きいと考えられます。

40代は「新入りだけど経験者」「部下だけど年上」という立場になることも多く、どう振る舞っていいかわからず、戸惑う人もいるようです。

<5位 仕事を覚えられるか>
・資格は取得できたものの、新たな業務に適応できるか不安だった(43歳 男性)
・記憶力や体力が低下していく年代なので、新しい仕事についていけるか心配だった(47歳 女性)
・前の職種と違うので、仕事に慣れるか不安でした(49歳 男性)

40代になり記憶力などの低下を感じていて、仕事の手順を覚えられるか不安になった人もいました。とくに未経験の職種ですと、資格などをもっていても実務経験がないため、不安を感じやすいこともわかります。

●40代での転職活動が順調だった人は60.6%

40代での転職活動が「順調だった」「まあ順調だった」と答えた人は合わせて60.6%で、半数を超えています。ちゃんと転職できるかと心配する人も多い40代の転職ですが、実際には順調に転職できた人が多数派だとわかります。

少子化に伴う労働人口の減少を理由に、40代以上の人材を採用する企業も増えているため、即戦力としての魅力をアピールできれば、40代でも転職は可能です。

●40代の転職活動の方法は「ハローワーク」

どのような方法で転職活動を行ったかを聞いたところ、最も多かったのは「ハローワーク(48人)」でした。以下、2位「転職サイト(38人)」、同率3位「知人の紹介(32人)」「転職エージェント(32人)」、5位「派遣会社(7人)」の結果でした。

「ハローワーク」「知人の紹介」「転職エージェント」など、誰かの力を借りた人が多数となっています。不安も多い40代の転職なので、「誰かに相談したりアドバイスをもらったりしたい」と考える人も多いのでしょう。

ハローワークですと原則として年齢に関係なく職業訓練を受けられるので、新たにスキルを身につけたい人やキャリアチェンジしたい人に向いています。

転職エージェントを利用する際は、ミドル層に特化した転職エージェントを選ぶのがおすすめです。

●まとめ

40代の転職では、「年齢のせいで転職活動がうまくいかなさそう」と不安を感じる人が多いとわかりました。「長期勤続によるキャリア形成」を掲げて年齢制限している求人も多いため、若年層に比べて応募できる求人が減ってしまうからです。

ただし実際には、不安はあったものの順調に転職活動を終えた人も多くいました。40代がスキルの棚卸しや転職理由の深堀りをしっかりしていれば、即戦力としての魅力をアピールできます。

※全ての集計結果データは以下から閲覧可能です。
URL:https://r-andg.jp/blog/7412

◆株式会社R&G
社名:株式会社R&G
所在地:〒330-0803 埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-51-1 三石ビル4F
代表者:吉田 忠義
創業:2015年9月
資本金:2,000万円
事業内容:人材派遣業・コンサルティング業
URL:https://r-andg.jp/company.php

転載元:PR TIMES(株式会社R&G・プレスリリース)

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