「楽だから」約7割がプライベート用SNSを職場の人に教えていると判明
- 2024/4/10
- 調査
株式会社キャリアデザインセンターが運営する、女性の転職に特化した転職サイト『女の転職type』は働く女性361名を対象に「職場のSNS事情」についてアンケートを実施した。
以下、プレスリリースより引用。
正社員で長く働きたい女性のための転職サイト『女の転職type』は、女性のリアルな仕事観を調査する【データで知る「女性と仕事」】を定期的に行い、女性の働く環境の実態を公開しています。
▼詳しくはこちらからご覧ください。
https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/vol-86/
■調査結果抜粋
- ★職場の人にプライベート用SNSを教えている人は約7割
- ★上司にもプライベート用SNSを教えている人は約4割
- ★教えているSNSは「LINE」が1位
- ★用途は「業務時間外の緊急連絡」や「勤怠連絡」
- ★SNSを教えてよかったと思う理由1位は「電話、メールよりSNSのほうが楽だから」
- ★SNSを教えてよくなかったと思う理由1位は「仕事とプライベートは分けたいから」
【Q.1 職場の人に教えているプライベート用のSNSは?】
※複数回答あり
※SNSを利用していない人を除く
女の転職type会員に職場の人にプライベート用のSNSを教えているかを聞いたところ、教えていない人は28.9%となり、7割以上の人が職場の人にSNSを教えていることがわかりました。最も職場の人に教えているSNSは、「LINE」で68.3%という結果でした。次に多かったSNSは「Instagram」15.7%、「Facebook」5.1%と続き、「X(旧Twitter)」、「TikTok」を職場の人に教えている人はほとんどいないようです。
【Q.2 職場の人にプライベート用のSNSを教えた理由は?】
※複数回答あり
※職場の人にSNSを教えていない人、SNSを利用していない人を除く
職場の人にプライベート用のSNSを教えたことのある人にその理由を聞いたところ、「業務時間外の緊急連絡のため」が最も多く49.2%、次いで「勤怠連絡に使うため」44.0%、「業務に関する連絡に使うため」41.6%となりました。仕事に関連する用途で使う人が多い一方で、職場の人とプライベートな話をするためにSNSを教えたという人も4割近くいました。
【Q.3 職場の人にプライベート用のSNSを教えてよかった?】
※職場の人にSNSを教えていない人、SNSを利用していない人を除く
職場の人にプライベート用のSNSを教えてよかったかどうか聞いたところ、「よかった」26.7%、「どちらかというとよかった」42.6%を合わせて、69.3%の人が「よかった派」であることがわかりました。
「どちらかというとよくなかった」7.2%、「よくなかった」7.2%を合わせた「よくなかった派」は14.4%でした。「よくなかった派」を年代別で見ると、20代が19.4%、30代が10.9%、40代が13.6%となり、20代が他の年代よりも多い傾向がみえました。
【Q.4 職場の人にSNSを教えてよかったと思う理由は?】
※複数回答あり
※Q.3で「よかった」「どちらかというとよかった」と回答した人のみ
「よかった派」の人にSNSを教えてよかったと思う理由を尋ねたところ、「電話、メールよりSNSのほうが楽だから」が最も多く63.8%、次いで「緊急連絡に適しているから」51.7%、「コミュニケーションを深められたから」37.9%と続きました。便利な連絡手段、コミュニケーションツールとして活用している様子が伺えました。
【Q.5 職場の人にSNSを教えてよくなかったと思う理由は?】
※複数回答あり
※Q.3で「よくなかった」「どちらかというとよくなかった」と回答した人のみ
「よくなかった派」の人にSNSを教えてよくなかったと思う理由を尋ねたところ、ほとんどの人が「仕事とプライベートは分けたいから」と回答しました。「業務時間外も連絡がくるから」66.7%、「転職、退職後が面倒だから」41.7%など、仕事以外の場面で関わりを持ちたくないと考える人はSNSを教えたことによるデメリットを感じやすい状況が伺えました。
【Q.6 上司にもプライベート用のSNS教えてる?】
※SNSを利用していない人、上司にあたる人がいない人を除く
上司にもプライベート用のSNSを教えているかを尋ねたところ、「教えていない」が63.1%と多数派となりました。Q.1で職場の人にSNSを教えていない人は28.9%であったことをふまえると、同僚などには教えても上司には教えていないという人が多くいることがわかりました。
【Q.7 上司とSNSでやり取りする際に注意していることは?】
※複数回答あり
※上司にSNSを教えている人のみ
上司にプライベート用のSNSを教えている人に、上司とのやりとりで注意していることを聞いたところ、「砕けた言葉遣いをしない」が65.6%で1位となりました。気軽にコミュニケーションがとれるSNSだからこそ、失礼のないように心がけている様子が伺えます。次いで多かったのは「休みの日は連絡しない」35.2%、「プライベートな話はしない」33.6%などで、仕事とプライベートをしっかり分けることを意識している人が多いことがわかりました。
【Q.8 職場の人に一番知られたくないプライベート用のSNSは?】
※SNSを利用していない人を除く
職場の人に一番知られたくないプライベート用のSNSを尋ねると、「Instagram」30.9%、「X(旧Twitter)」30.0%でした。投稿型のSNSなので、プライベートな投稿内容を知られたくないと思う人が多いのではと考えられます。一方で「LINE」はクローズドな会話の用途で使うことが多いため、抵抗がない人が多いのではと推察されます。「知られたくないSNSはない」と回答した人も18.7%いました。
年代別に見てみると、最も知られたくないSNSとして「Instagram」を回答したのは20代が最多で48.1%、30代30.8%、40代22.2%と年代が上がるにつれ比率が下がっていく傾向がありました。一方で「LINE」は20代で5.0%、30代で8.5%、40代で13.6%と年代が上がるにつれ知られたくないと思う比率が上がっています。年代によって各SNSの利用率や利用用途が異なっているため、知られたくないSNSにも差が出ているのではと推察されます。
【Q.9 職場の人にSNSがばれないように工夫していることは?】
「登録だけして放置している」と言っておく(30代/事務・経理・人事系/群馬)
LINEを教えてくださいと言われた場合は仕事の情報収集に使用しているInstagramアカウントを教えて、こちらに連絡くださいと伝えていた(30代/サービス・販売系/千葉)
仕事中に絶対スマホでSNSを見ない(40代/サービス・販売系/福島)
登録名を実名でないものにして、アカウントを非公開にする(20代/その他/福岡県)
特定できそうな内容は避ける、投稿前に特定できそうかどうか読み直して確認する(30代/営業系/東京)
電話番号などから検索されないように設定している(40代/営業/埼玉)
その日の出来事を書きたい時は、アカウントを一時的に非公開にするか、期間を空けてから書き込む。知り合い用・趣味の友達用・情報収集用などでアカウントを使い分ける(30代/事務・経理・人事系/神奈川)
▼詳しくはこちらからご覧ください。
https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/vol-86/
※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。
★今回のアンケート考察★
女の転職type編集長 小林佳代子
7割以上の人が、職場の人にプライベート用のSNSを教えていることがわかりました。最も共有している方が多かったLINEは「電話、メールより楽」「緊急連絡に適している」などのメリットから、業務時間外の緊急連絡や勤怠連絡などに利用している人が多いようです。少し前まではビジネスの場では電話やメールなどの連絡手段が一般的で、SNSで連絡をとるのは非常識だと考える人も多くいたように感じますが、SNSの浸透とともに抵抗感が薄れ、利便性を重視する人が増えているようです。
一方で、仕事とプライベートを分けたいと考える人はSNSのデメリットを感じている状況も伺えました。InstagramやXのように自身のプライベートの投稿をするSNSほど、共有している人が非常に少ないことがその証左であると言えます。便利であるがゆえに、意図せず相手や自分のプライベートに侵食しない・させないようにするための配慮や工夫が必要であると感じます。
「コミュニケーションを深められる」「転職、退職後も繋がることができる」など職場の人間関係にいい影響をもたらすこともあるSNS。時代とともに求められるビジネスマナーや常識は変わっていきますが、感じ方や考え方は人それぞれ。お互いに配慮しながら無理なく活用できるといいですね。
■調査内容:第86回「職場のSNS事情」 / データで知る「女性と仕事」
・調査期間:2024年3月1日~3月14日
・有効回答数:361名
・調査対象:女性:女の転職type会員
・調査方法: Web上でのアンケート
◆株式会社キャリアデザインセンター
代表者:代表取締役社長兼会長 多田 弘實
本社所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂 3-21-20 赤坂ロングビーチビル
資本金:5億5866万円
設立:1993年7月8日
従業員数:783名(2023年9月30日現在)
事業内容:
1.キャリア転職の専門情報サイト『type』『女の転職type』等の運営
2.転職フェアの開催
3.人材紹介事業(厚生労働大臣許可 13-ユ-040429)
4.質の高い就職活動を情報誌、イベント、情報サイト、人材紹介で支援する『type就活』サービス
5.パンフレット、ノベルティー採用・HP作成などのアウトソーシング事業
6.IT業界に特化した人材派遣サービス『type IT派遣』(厚生労働大臣許可 派13-315344)
7.Webマガジン『エンジニアtype』『Woman type』『20’s type』の企画・編集・運営
など、企業の採用活動をサポートする総合的なソリューションサービスを提供