市場価値となるエンジニアの技術スキルの汎用性に認識の乖離

アクサス株式会社は、ITエンジニア歴3年以上の1031名と人材紹介会社のエンジニア採用支援担当者1004名を対象に、「理想の転職と実際の求人」に関する調査を実施した。

以下、プレスリリースより引用。

売り手市場とされているIT業界ですが、転職活動をする際、需要が高い業界や工程、企業が求めているエンジニアのスキルや任せたい業務などの特徴を把握しておかないと、転職が難航する恐れがあります。

そこで今回、ITエンジニアの理想の転職と、採用支援担当者が保有している実際の求人を比較調査したところ、複数のギャップが見受けられる結果となりました。

【調査結果サマリー】

  • 【職種】プロジェクト管理職は求人の競争倍率が高い。
  • 【業界】『物流・運送』と『資源・素材』は転職の狙い目。
  • 【工程】下流工程が求められるなか、上流工程を望むエンジニアが多数。
  • 【スキル】データベースを活用する言語スキルは需要が低い。
  • 【市場価値】エンジニアと採用支援担当者間で『技術スキルの汎用性』に認識の乖離。

●【職種】プロジェクト管理職は求人の競争倍率が高い。

Q:【採用支援担当者】エンジニアの求人数が多い職種を教えてください。(上位3つまで)/【エンジニア】今後携わりたい職種を教えてください。(上位3つまで)

『プログラマー(-8.2%)』の需給ギャップが最も大きいという結果になりました。大半の職種で需要が供給を大幅に上回っている一方で、『プロジェクトマネージャー(4.0%)』と『ITコンサルタント(3.4%)』は供給が需要を上回っていることが見受けられます。

●【業界】『物流・運送』と『資源・素材』は転職の狙い目。

Q:【採用支援担当者】エンジニアの求人数が多い業界を教えてください。(上位3つまで)/【エンジニア】今後携わりたい業界を教えてください。(上位3つまで

『物流・運送(-8.0%)』の需給ギャップが最も大きく、次いで、『資源・素材(-7.8%)』が僅差で並ぶ結果となりました。業界そのものの成長もありますが、IT化・DX化が様々な業界で推進され、これまでエンジニアの求人数が相対的に少なく、エンジニアが働いているイメージが浸透していなかったような業界でも、エンジニアの活躍できるポジションや規模が拡大する可能性がうかがえます。

●【工程】下流工程が求められるなか、上流工程を望むエンジニアが多数。

Q:【採用支援担当者】エンジニアの求人数が多い工程を教えてください。(上位3つまで)/【エンジニア】今後携わりたい工程を教えてください。(上位3つまで)

『プログラミング(製造)(-12.7%)』と『システム移行(-12.1%)』といった製造工程・下流工程において、需給ギャップが大きいという結果になり、実務担当者の確保が課題となっていることがわかります。一方で、『要件定義(5.5%)』や『提案・プリセールス(3.9%)』といった上流工程は、市場の需要よりも携わりたいエンジニアの供給が上回る結果となりました。

●【スキル】データベースを活用する言語スキルは需要が低い。

Q:【採用支援担当者】企業から求められる言語スキルで多いものを教えてください。(上位3つまで/【エンジニア】これまで身に付けた言語スキルを教えてください。(複数回答可)

『SQL(11.94%)〗と『Python(8.0%)』といったデータベースを活用する言語スキルにおいて、供給が需要を大きく上回る結果になりました。しかし、ビジネスにおけるデータ活用が重要視されている現在、データ抽出・加工ができるこれらの需要は高まっているため、将来的には求人の増加が見込まれます。

●【市場価値】エンジニアと採用支援担当者間で『技術スキルの汎用性』に認識の乖離。

Q:【採用支援担当者】仕事の紹介が難しいと感じるエンジニアに不足しているものを教えてください。(上位3つまで)/【エンジニア】エンジニアとしての自身の市場価値を教えてください。(上位3つまで)

自身の市場価値として『技術スキルの汎用性(エンジニア32.8%)』と答えたエンジニアが最多である一方で、採用支援担当者にとって仕事の紹介が難しいエンジニアに不足しているものも、『技術スキルの汎用性(採用支援担当者32.7%)』が最多という結果になりました。この結果より、エンジニアと採用支援担当者のそれぞれが考える『技術スキルの汎用性』に乖離があると考えられます。

考察

今回の調査結果によると、ITエンジニアの理想の転職と採用支援担当者が保有している求人には、それぞれの項目においてギャップがあることが明らかになりました。エンジニアと採用支援担当者が考える『技術スキルの汎用性』には認識の乖離がありますが、自身では汎用性があると考えている経験やスキルでも、他人からは限定的・専門性と判断されるような、主観と客観の差異が現れていると想定されます。

急速に進化しているIT業界では次々と新しい技術が生まれているため、理想の転職には探求心を持って様々なスキルを学び、かつ客観的に自身のスキルや経験の強みを認識して市場価値に転換する力が重要になっていくのではないでしょうか。

引用元:ゼネラルリサーチ調査、アクサス株式会社
出典元:https://www.axas-japan.co.jp/

◆アクサス株式会社
本社所在地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-22-2 新宿サンエービル14階
代表取締役社長:小堀 一雄
事業内容:エンジニアリングサービス事業・登録型派遣事業・システム受託開発事業
URL:https://www.axas-japan.co.jp/
TEL:03-5908-8016

調査概要
「エンジニアの理想と実際の求人」に関する調査
【調査期間】2023年8月26日(土)~2023年10月5日(木)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】2,035人(エンジニア:1,031人/人材紹介会社のエンジニア採用支援担当者:1,004人)
【調査対象】エンジニア、人材紹介会社のエンジニア採用支援担当者
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ

転載元:PR TIMES(アクサス株式会社・プレスリリース)

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